トレーニングマット おすすめは厚さで決まる|6mm〜15mmを用途別に6モデル比較

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自宅で筋トレを始めようとして、最初に買うか迷うのがマットです。ところが売り場やネットを見ると、厚さ6mmから15mmまで、幅61cmから80cm超まで種類がバラバラで、値段も1,490円から7,150円まで並んでいます。「安いのでいいのでは」と思って買った結果、腕立て伏せで手首が沈む、プランクで手がマットからはみ出る、器具を置いたら凹んで戻らない——こうしたつまずきは珍しくありません。

結論から言うと、トレーニングマット選びは「何をやるか」で厚さを決め、「どこでやるか」で形状を決めるだけで、ほぼ外しません。自重トレとストレッチが中心なら10mm前後、ダンベルやマシンを置くなら6mm前後の硬めか、ジョイント式で床を面で守る。この2軸が分かっていれば、あとは幅と価格の比較で済みます。

この記事では、メーカー公式サイトで仕様を確認できた6モデルを、厚さ・サイズ・素材・価格で横並びにして解説します。数字はすべて各メーカー・正規取扱店の公式ページで確認した値です。あわせて、買ったあとに効いてくる「滑り」「におい」「巻きグセ」の対処までまとめました。

💪 この記事でわかること

・厚さ6mm・10mm・12mm・15mmで用途がどう変わるか
・幅61cmと幅80cmで体感がどれだけ違うか
・公式スペックで確認した6モデルの比較(サイズ・重量・素材・価格)
・滑る・においが残る・端が反り返るの原因と対処

目次

トレーニングマット おすすめは「厚さ」で9割決まる

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マット選びで最初に決めるべきは、ブランドでも色でもなく厚さです。厚さは「クッション性」と「安定性」のトレードオフそのもので、どちらを取るかは行う種目で決まります。厚くすれば膝や肘は楽になりますが、そのぶん体が沈んで踏ん張りが効かなくなる。ここを理解しないまま買うと、目的と逆方向の1枚を選ぶことになります。

6mmは「器具を置いて踏ん張る人」の厚さ

ダンベルを持って立った状態で行う種目や、マシン・ベンチを置く用途なら、6mm前後の薄手が扱いやすくなります。理由はシンプルで、沈み込みが小さいぶん足裏の接地感が安定し、重量物を置いても水平が崩れにくいからです。STEADYのトレーニングマット ST137は厚さ6mmながら高密度素材のCore Protectを使い、防音・衝撃吸収と床保護を両立させたモデルで、約100cm×約70cmという「器具の下に敷く」前提のサイズになっています。

使いどころは、フラットベンチやエアロバイク、可変式ダンベルの定位置づくりです。フローリングに直置きすると、器具の脚が食い込んで跡が残りますが、6mmの硬めのマットを1枚挟むだけで状況はかなり変わります。一方で注意点もあり、6mmは膝つきの種目には薄いこと。ニーリングでの腹筋やストレッチを長時間やると膝が痛くなりやすいので、その用途には別の1枚を用意するか、厚手を選び直す判断が必要です。

10mmは自重トレーニングの標準ライン

腕立て伏せ・腹筋・プランク・ストレッチを床でこなすなら、10mmが最初の基準になります。自分の体重が膝・肘・尾てい骨といった一点に集中する種目では、薄いマットだと骨が床の硬さを拾ってしまい、フォームより先に痛みで集中が切れるためです。STEADYのヨガマット ST135、アディダスのトレーニングマット ADMT-12235はいずれも厚さ10mmで、183cm前後の長さがあり、寝転がる種目まで一枚でカバーできます。

比較の観点では、10mmは「そこそこ沈むがまだ踏ん張れる」中間点です。ヨガ用の薄いマットからの乗り換えなら、クッション量の違いは初日で分かります。デメリットは収納で、10mmを巻くと直径が太くなり、細身のヨガマットのようにスッと棚に収まらないこと。専用の収納袋やバンドが付属するモデルを選ぶと、この不満はかなり減ります。

15mmは膝と背骨をかばいたい人の選択肢

ストレッチやピラティス系の動き、床に背中をつけたまま行う種目が多いなら、15mm前後まで厚みを上げる価値があります。仰向けで背骨が当たる感覚、四つ這いで膝の皿が当たる感覚が明確に軽くなるためです。リーボックのトレーニングマット Fitness 15mmは厚さ15mm・幅80cmと、厚さと幅の両方に振ったモデルで、重量1.67kgとしっかりした重さがあります。

この厚さが向くのは、朝晩のストレッチを長めに行う人や、膝つきの種目を多く組む人です。逆に、プッシュアップバーや腹筋ローラーを併用する人には向きません。器具の接地面が狭いぶんマットに深く食い込み、動作の途中で左右にぐらつくからです。厚みは「守り」の性能であって、すべての種目で有利になるわけではないと考えてください。

厚いほど良いわけではない、という当たり前の話

厚さ選びで一番多い勘違いが「迷ったら厚いほう」です。実際には、片手・片足に荷重が集中する種目ほど、厚いマットは不利になります。ワンハンドのダンベルロウ、シングルレッグのヒップリフト、プッシュアップバーを使った深い腕立てなどは、沈み込みが左右差になってフォームを崩す原因になります。

判断の目安は、「体重を面で受ける種目が多いか、点で受ける種目が多いか」です。面で受ける種目(プランク・ストレッチ・仰向け系)が中心なら厚手、点で受ける種目(器具を使う種目・立って行う種目)が中心なら薄手。両方やるなら、10mmの標準サイズを軸に、器具用として6mmを1枚足す構成が扱いやすくなります。床で行う種目そのものの組み立て方は、こちらの記事も参考になります。

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📖 用語チェック

NBR=ニトリルゴム。合成ゴムの一種で、クッション性が高く価格も抑えやすいためトレーニングマットで広く使われる。クローズドセル構造=素材内部の気泡が独立していて水分を吸いにくい構造のこと。汗が染み込みにくく、拭き取りで手入れが済む。

サイズは長さより「幅」で後悔する人が多い

厚さの次に効いてくるのがサイズです。多くの人は長さばかり見ますが、実際に不満が出やすいのは幅のほうです。ここを軽く見ると、せっかく買ったマットが「ストレッチ専用」になり、肝心の筋トレでは使われなくなります。

長さ183cmが業界の基準になっている理由

トレーニングマットの長さは183cm前後が標準です。STEADYのヨガマット ST135、アディダスのADMT-12235、リーボックのFitness 15mmは、いずれも長さ183cmで統一されています。これは、仰向けで寝たときに頭からかかとまで収まる長さとして落ち着いた寸法です。

選び方の目安としては、身長プラス10cm前後あれば寝転がる種目で困りません。身長175cmなら183cmで足りますが、185cmを超える人は頭かかかとがはみ出ます。はみ出た側が直接フローリングに当たると、せっかくのクッションが意味を持ちません。背の高い人は、長さより「敷き足せる形式」を検討したほうが現実的です。注意点として、長さがあるモデルほど巻いたときの直径も太くなるため、収納場所を先に決めてから買うほうが失敗しません。

幅61cmと幅80cmは、同じ種目でも別物になる

幅61cmはヨガマット由来の標準サイズで、STEADYのST135とアディダスのADMT-12235がこの幅です。対してリーボックのFitness 15mmは幅80cm。この19cmの差は、腕を横に開く種目で一気に効いてきます。

具体的には、ダンベルフライのように腕を大きく開く動作、サイドプランク、体をひねるストレッチで違いが出ます。幅61cmだと、手のひらや肘がマットの外に落ちる場面が出てきます。逆に幅80cmのデメリットもあり、巻いたときの太さと重さが増えること、そしてワンルームだと敷いた瞬間に部屋が埋まることです。持ち運びを重視するなら61cm、家の中の固定スペースで使うなら80cm、という分け方が現実的です。

大判・ジョイント式という第三の選択

「1枚もの」にこだわらないなら、ジョイント式が選択肢に入ります。STEADYのジョイントマット ST136は約62cm×約62cmのパネルを組み合わせる形式で、6枚・12枚・24枚のセットから選べます。必要な広さぶんだけ買い足せるので、部屋の形に合わせて敷けるのが強みです。

使いどころは、ワンルームの一角をトレーニングスペースにする場合や、器具の下だけを面で守りたい場合です。1枚もののマットと違い、使わないときは重ねてクローゼットに入れられます。妥協点は継ぎ目で、激しく動くと境目がずれることがあること。厚さ12mmとクッションは十分ですが、継ぎ目をまたぐ位置で腕立て伏せをすると、手のひらの下に段差を感じることがあります。敷く向きを工夫して、よく使うポジションに継ぎ目が来ないようにするのが対策です。

失敗パターン①:幅61cmを買ってプランクで手がはみ出た

よくあるのが、「ヨガマットの標準サイズだから」と幅61cmを選び、いざ筋トレに使うと手や足がはみ出るケースです。原因は、ヨガの動作が基本的にマットの中心軸に沿って行われるのに対し、筋トレは腕を開く・脚を開く動作が多いという性質の違いにあります。マットの寸法そのものは何も悪くありません。

対策は3つあります。第一に、腕を開く種目が多い人は最初から幅80cm前後を選ぶこと。第二に、すでに幅61cmを持っているなら、ジョイントマットを数枚だけ買い足して両サイドに置き、はみ出た手をカバーすること。第三に、そもそも腕を開く種目をベンチの上で行う構成に変えることです。買い直す前に、いま持っているマットの使い方を変えるだけで解決する場面も多くあります。

⚠️ 購入前にチェック

敷く場所の実寸を先に測ってください。長さ183cm×幅80cmのマットは、6畳間の短辺方向にはほぼぴったりで、家具の配置によっては敷けません。また、巻いて立てかけたときの直径と、置き場所の高さも確認を。厚手モデルほど巻き径が太くなり、隙間収納に入らないことがあります。

素材でにおい・寿命・滑りやすさが変わる

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同じ厚さでも、素材が違えば別の使い心地になります。マットの素材は大きく分けて、NBR(ニトリルゴム)、メーカー独自の高密度フォーム、合成ゴムの3系統です。価格帯も耐久性も違うので、ここを押さえておくと比較が早くなります。

NBRは価格とクッションのバランス型

NBRはニトリルゴムの略で、トレーニングマットで最も広く使われている素材です。アディダスのADMT-12235、リーボックのFitness 15mmがこの素材で、いずれもクッション性の高さと価格の手頃さを両立しています。気泡を含んだ発泡構造のため軽く、183cm×61cmで約1,100gという持ち運べる重さに収まります。

向いているのは、床での自重トレとストレッチを中心に据える人です。柔らかさがあるので膝や肘が当たる種目で扱いやすく、価格も実勢5,720円前後から7,150円ほどに収まります。妥協点は表面の傷つきやすさで、爪や器具の角が当たると欠けることがあります。ダンベルを直接落とす場所として使うのは避け、器具の下には別の素材を敷くのが賢い使い分けです。

メーカー独自の高密度フォームは「薄さ」で勝負する

STEADYのST137が採用するCore Protect、ST136が採用するNano Foamは、いずれもメーカーが独自開発した高密度素材です。公式サイトによれば、ST137は厚さ6mmで防音・衝撃吸収と床保護を両立し、耐水性・抗菌性・難燃性を備えるとされています。ST136は硬度38度という数値を公表しており、12mmの厚みでHIITのような跳ぶ動きにも対応する設計です。

この系統が向くのは、階下への音が気になる集合住宅住まいの人です。厚みで逃げずに密度で衝撃を受けるため、同じ静音性を薄さで実現できるのが特徴といえます。ただし独自素材は他社との単純比較がしづらく、「密度が高い=硬い」ので、膝つきの種目では10mmのNBRより硬く感じる場面があります。仕様はSTEADY公式サイトで確認できます。

合成ゴムは重さそのものが機能になる

IROTECのラバージムマットは合成ゴム製で、50cm×50cmの1枚あたり約3.4kg、4枚セットで約13.6kgという重量級です。この重さがそのまま機能で、床に置いたら動かないこと、振動を受け止めることの2点でNBRや発泡フォームと役割が違います。厚さ15mmで、パワーラックやトレーニングマシンの下敷きとして設計されています。

使いどころは、ホームジムを本格的に組む段階です。バーベルやラックを設置するなら、発泡素材のマットでは荷重が一点に集中して凹みが戻らなくなります。デメリットは明快で、重い・敷いたら動かせない・持ち運びには不向きということ。ストレッチ用の1枚として買うものではなく、器具の設置環境を整えるための資材と考えるのが正解です。バーベルまわりの床対策は、こちらでも詳しく解説しています。

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💪 おすすめポイント

素材で迷ったら、まず「マットの上で自分が動くのか、器具が乗るのか」で分けてください。自分が動くならNBRか高密度フォーム、器具が乗るなら合成ゴム。この2系統は代わりが利きません。両方やりたいなら、1枚に欲張らず役割ごとに分けるほうが結果的に安く済みます。

持ち運びと自重トレに向く3枚

ここからは、メーカー公式サイトで仕様と価格を確認できたモデルを具体的に見ていきます。まずは、床で体を動かすことが中心の人、そして持ち運びや収納を重視する人に向く3枚です。

STEADY ヨガマット ST135|約750gで持ち歩ける10mm

厚さ10mmで重量が約750gという、この価格帯では軽い部類のモデルです。サイズは長さ約183cm×幅約61cm、素材はメーカー独自の高密度Core Cushionを採用し、収納袋とキャリーバンドが付属します。価格はブラックが2,490円、グレーはメガセール価格として1,490円が公式サイトに掲載されています(セール価格は時期により変動します)。

向いているのは、自宅と実家、あるいはスタジオを行き来する人です。約750gは、同じ10mm厚のNBRマットが約1,100g前後であることを考えると、肩に掛けたときの差として体感できるレベルです。抗菌加工と滑りにくいグリップ加工が施されており、365日のメーカー保証も付きます。注意点は、軽さと引き換えに重さで押さえつける力が弱いこと。ツルツルのフローリングに直敷きすると、動きの大きい種目でマットごとずれることがあります。カーペットの上か、滑り止めシートとの併用が安心です。

STEADY トレーニングマット ST137|器具の下に敷く6mmの防音材

約100cm×約70cm、厚さ6mm、重量約1.4kgという、これまでのマットとは設計思想が違う1枚です。高密度Core Protectを使い、防音・防振と床保護に振り切っています。価格は100×70cmサイズが2,990円、ひとまわり大きい約115cm×約76cmサイズが3,290円(重量約1.85kg)。カットして使えるため、設置場所に合わせた調整もできます。

使いどころは、可変式ダンベルの定位置、エアロバイクやトレッドミルの下、フラットベンチの脚まわりです。集合住宅で器具を使う場合、床への直接の接触を断つだけで生活音のストレスは変わります。滑りにくいグリップ加工と耐水性・抗菌性も備えており、汗が落ちても拭き取りで済みます。デメリットは、6mmという薄さゆえに膝つきの種目には物足りないこと。あくまで「器具のためのマット」で、ストレッチ用の1枚とは別物として考えてください。

STEADY ジョイントマット ST136|必要な広さだけ買い足せる12mm

約62cm×約62cmのパネルを組み合わせるジョイント式で、厚さ12mm、1枚あたり約300g(サイドパーツは約15g/個)。素材は高密度Nano Foamで、硬度38度と公表されています。価格は6枚セットが3,390円、12枚セットが5,490円、24枚セットが8,190円(通常価格9,990円)と、必要な面積で選べる構成です。

向いているのは、部屋の一角をトレーニングスペースにしたい人と、まず小さく始めたい人です。6枚セットなら約1.2m四方相当のスペースを作れ、足りなければ買い足せます。HIITのような跳ぶ動きにも対応する設計で、防音・衝撃吸収に加え耐水性・抗菌性も備えます。妥協点は継ぎ目で、動きの大きい種目では境目がずれることがあること。パネル同士をしっかり噛み合わせ、壁際から敷いていくと安定します。

📋 スペックカード
製品名 STEADY ジョイントマット ST136
サイズ・厚さ 約62cm×約62cm/厚さ12mm
素材・仕様 高密度Nano Foam/硬度38度/約300g(1枚)
価格(公式) 6枚セット 3,390円/12枚セット 5,490円/24枚セット 8,190円
厚さの比較チャート(STEADY トレーニン 6mm・STEADY ヨガマット 10mm・adidas トレーニン 10mm・STEADY ジョイント 12mm)
厚さの比較(筋トレの教科書調べ・各公式サイトより、2026年8月時点)

長尺・極厚・高重量ホームジム向けの3枚

長尺・極厚・高重量ホームジム向けの3枚の解説画像

次は、幅や厚みに余裕を持たせたいケースと、器具を本格的に設置するケースに向く3枚です。前の3枚とは価格帯も役割も変わります。

adidas トレーニングマット ADMT-12235|NBR10mmの長尺スタンダード

長さ183cm×幅61cm、厚さ10mm、重量約1,100g、素材はNBR(ニトリルゴム)。ロールアップタイプで、巻いて肩にかけて持ち運べます。カラーはレッド・グレー・ブルー・ブラックの4色展開。価格は正規取扱店で実勢5,720円前後、販売店によっては6,490円という例もあり、時期と店舗で変動します(フィットネスショップ商品ページ)。

向いているのは、床での自重トレとストレッチを一枚でまかないたい人です。10mmのNBRという構成は、この用途で長く使われてきた定番の組み合わせで、柔らかさと踏ん張りやすさのバランスが取れています。比較の観点では、同じ10mmでもSTEADYのST135より約350g重く、そのぶん床への落ち着きは良好です。注意点は表面素材で、NBRは爪や器具の角で欠けることがあるため、ダンベルを直接置く場所としては使わないほうが長持ちします。

リーボック トレーニングマット Fitness 15mm|幅80cmと極厚の両取り

型番RAMT-11018、長さ183cm×幅80cm、厚さ15mm、重量1.67kg、素材はNBR。水分を吸いにくいクローズドセル構造で、キャリーストラップが付属します。価格はスーパースポーツゼビオの通常価格が7,150円、同店のオンラインストア限定価格が6,430円と商品ページに掲載されています。

この記事で扱う6モデルの中で、幅と厚さの両方に振った唯一の存在です。腕を大きく開くストレッチ、サイドプランク、寝転がって行う体幹種目で、マットからはみ出るストレスがありません。厚さ15mmは、仰向けで背骨が当たる感覚や四つ這いでの膝の当たりを明確にやわらげます。妥協点は携帯性で、1.67kgと幅80cmの巻き径は、毎日持ち歩く用途には向きません。家の中に敷きっぱなしにできる人向けの1枚です。

IROTEC ラバージムマット 4枚セット|器具の足元を面で固める

50cm×50cm、厚さ15mm、1枚あたり約3.4kg(4枚合計で約13.6kg)の合成ゴム製ジョイントマットです。価格は4枚セットで7,040円(公式通販ページ)。防音・防振と床キズ防止を目的に、パワーラックやトレーニングマシンの下敷きとして設計されています。

使いどころは、ホームジムを組む段階です。バーベルやラックの脚には荷重が集中するため、発泡素材のマットでは凹みが戻らなくなります。合成ゴムの密度と重さがあれば、荷重を受け止めつつマット自体もずれません。ジョイント式なので、ラックの設置面積に合わせて必要枚数だけ組めるのも実用的です。デメリットは重さと機動性で、1枚約3.4kgは女性一人での配置換えには負担になります。設置場所を決めてから買うこと、そして搬入経路を先に確認しておくことをおすすめします。ラックの選び方と床対策は、こちらの記事が参考になります。

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💪 おすすめポイント

この3枚は競合しません。自重トレの主力がADMT-12235、ストレッチと体幹の快適性がFitness 15mm、器具の設置環境がラバージムマットです。1枚目に買うなら前の2つ、ホームジムを組む段階に入ったら3つ目、という順番が無駄になりません。

6モデル比較表と、あなたに合う1枚の決め方

ここまでの6モデルを、メーカー公式サイトおよび正規取扱店の公表値をもとに横並びにします。数値はすべて公式ページで確認したものです(筋トレの教科書調べ)。

厚さ・サイズ・重量・価格の比較(筋トレの教科書調べ)

厚さの薄い順に並べると、用途の違いがはっきり見えてきます。6mmは器具用、10mmは自重トレ用、12mm以上はストレッチ・防音重視という並びです。

📊 スペック比較
製品 厚さ・サイズ 素材・重量 価格
STEADY ST137 6mm/約100cm×約70cm Core Protect/約1.4kg 2,990円
STEADY ST135 10mm/約183cm×約61cm Core Cushion/約750g 2,490円
adidas ADMT-12235 10mm/183cm×61cm NBR/約1,100g 実勢5,720円前後
STEADY ST136 12mm/約62cm×約62cm Nano Foam/約300g(1枚) 6枚セット 3,390円
リーボック Fitness 15mm 15mm/183cm×80cm NBR/1.67kg 7,150円
IROTEC ラバージムマット 15mm/50cm×50cm(4枚) 合成ゴム/約3.4kg(1枚) 4枚セット 7,040円

住まいと目的から逆算して決める

スペックが並ぶと、かえって決めきれなくなります。そこで、住まいと目的から逆算する順番を提案します。第一に、集合住宅か戸建てか。階下があるなら、厚みより密度、つまり防音・防振をうたうモデルを優先します。第二に、置きっぱなしにできるか、毎回片付けるか。片付けるなら重量と巻き径が効いてきます。第三に、器具を使うか使わないか。使うなら器具用の1枚を別に用意する前提で予算を組みます。

この順番で絞ると、選択肢はだいたい2つまで減ります。ワンルームで自重トレ中心なら、軽い10mmか、必要な広さだけ組めるジョイント式。戸建てでホームジムを組むなら、大判の1枚と器具用の合成ゴムの組み合わせ。注意点として、予算の上限だけで決めると、結局2枚目を買い足すことになりがちです。最初から役割を分けて考えたほうが、総額は抑えられます。

🎯 目的別おすすめ
目的・シーン 向いている選択 価格の目安
自宅と外を持ち歩く 10mm・約750gの軽量モデル(ST135) 2,490円
ワンルームの一角を使う 12mmのジョイント式(ST136) 3,390円〜5,490円
ストレッチ・体幹を長時間 15mm・幅80cmの大判(Fitness 15mm) 6,430円〜7,150円
器具の下の防音・床保護 6mmの高密度タイプ(ST137) 2,990円〜3,290円
ラック・マシンを設置する 合成ゴムのジョイント式(ラバージムマット) 7,040円

実は、1枚で全部まかなおうとするほど失敗する

意外と知られていませんが、マットに関しては「万能な1枚」を探すほど満足度が下がります。理由は単純で、厚さの要件が用途ごとに正反対だからです。膝を守るには厚みが要る。器具を安定させるには薄さが要る。この2つを同時に満たす素材は存在しないので、1枚で両方をやろうとすると、どちらの用途でも中途半端な使い心地になります。

現実的なのは、10mm前後の1枚を主力に据え、器具を導入した時点で6mm前後をもう1枚足す2枚構成です。たとえば2,490円のモデルと2,990円のモデルを組み合わせれば、1枚で7,150円のモデルを買うより安く、それぞれの場面で不満が出ません。念のため触れておくと、厚さの選び方に唯一の正解はなく、体重・身長・種目構成によって最適解は変わります。まずは主力の1枚を決め、実際に使ってみて足りない部分を足していくほうが、机上で完璧を目指すより早く落ち着きます。

買ったあとに差がつく使い方と手入れ

マットは買って終わりの道具ではありません。滑る、においが残る、端が反り返るといった不満は、ほとんどが対処可能です。ここを知っているかどうかで、同じマットの寿命が変わります。

滑る原因は、マットではなく下の床にある

「マットが滑る」と感じたとき、疑うべきはマットの表面ではなく、マットと床の間です。特にワックスがけしたフローリングやフロアタイルの上では、マットの裏面がどれだけグリップ加工されていても、床側が滑ってしまえば意味がありません。軽量モデルほどこの現象は起きやすく、約750gのマットは自重で押さえつける力が弱いぶん不利になります。

対処は3段階です。まず、敷く前に床のホコリと皮脂を水拭きして乾かすこと。これだけで摩擦は戻ります。次に、それでも動くなら市販の滑り止めシートを下に挟むこと。最後の手段として、カーペットやラグの上に敷く配置に変えることです。逆に、カーペットの上で「沈みすぎて不安定」と感じるなら、6mm前後の硬めのマットを下に敷いて土台を作ると安定します。

巻きグセと端の反り返りを直す

新品のマットは巻いた状態で届くため、開封直後は端が浮き上がります。この状態で使うと、めくれた端に足を引っかけることがあり、安全面でも良くありません。原因は素材に付いた巻きグセなので、時間と重さで解決できます。

具体的な手順は、①巻いていた方向と逆に軽く巻き直して数分置く、②平らな場所に広げ、四隅に本などの重しを置いて半日から1日放置する、③それでも戻らない場合は、直射日光を避けた暖かい室内で広げたまま数日置く、の3ステップです。注意点として、ドライヤーの熱を当てたり直射日光で温めたりするのは避けてください。NBRや発泡フォームは熱で変形・劣化することがあります。保管も、常に巻いた状態にせず、可能なら平らに広げるか緩く巻くほうが長持ちします。

汗と皮脂の手入れ、そして保管

トレーニングマットの劣化要因で大きいのが、汗と皮脂です。放置すると表面がベタつき、においの原因にもなります。多くのモデルは耐水性を備えているので、使用後に固く絞った布で拭き、風を通して乾かすだけで十分です。ST137やST136のように抗菌性をうたうモデルでも、拭き取り自体は必要になります。

注意点として、アルコールや漂白剤などの強い洗剤は避けてください。NBRや発泡素材は薬剤で表面が硬化・変色することがあります。中性洗剤を薄めた水で拭き、洗剤が残らないよう水拭きで仕上げるのが安全です。開封直後のゴム特有のにおいについては、風通しの良い場所で1日から数日広げておくと落ち着くことが多く、においに敏感な人は開封のタイミングを休日に合わせておくと安心です。

失敗パターン②:フローリング直敷きでマットごと滑って膝を打つ

実際に起きやすいのが、軽量マットをフローリングに直接敷き、バーピーやマウンテンクライマーのような動きの速い種目をやって、マットごと前方に滑るケースです。原因は前述のとおり、マットの裏面ではなく床との摩擦不足にあります。マット自体が軽いほど、体を動かした反作用で押し出されやすくなります。

対策は、動きの速い種目をやるかどうかで敷き方を変えることです。バーピーやジャンプ系を組むなら、滑り止めシートを併用するか、ジョイント式で面積を広く取り、マットが動く余地をなくします。もう一段階の対策として、壁際に敷いて片側の逃げ道をふさぐ方法も有効です。なお、筋トレの頻度については厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」で成人・高齢者ともに週2〜3日の実施が推奨されており、その頻度で使い続ける前提なら、安全に敷ける環境づくりは最初に手を打つ価値があります。

Q ヨガマットとトレーニングマットは、何が違うのですか?
A 明確な規格の線引きはなく、同じ製品が両方の名前で売られることもあります。実務的な違いは厚さと幅で、ヨガ用は薄めでポーズの安定を優先し、筋トレ向けは厚めで幅も広い傾向があります。名前ではなく、厚さ・サイズ・素材の数値で判断してください。
Q マンションの2階以上でも、マットがあれば音は問題ありませんか?
A マットは衝撃と振動を減らす役割を果たしますが、建物の構造や時間帯によって聞こえ方は変わるため、無音になると考えないほうが安全です。跳ぶ動きは控える、時間帯を選ぶ、器具の下には防音をうたうマットを敷くといった組み合わせで対応してください。

まとめ

💪 この記事の結論

トレーニングマットは厚さで用途が決まり、床で動くなら10mm前後、器具を置くなら6mm前後が基準です。まず主力の1枚を決め、器具を入れた段階で役割の違う1枚を足しましょう。

✅ 要点チェック
  • 厚さは種目で決める:面で受けるなら厚手、点なら薄手
  • 後悔するのは幅:腕を開く種目が多いなら幅80cm前後
  • 素材で役割が違う:器具の下は合成ゴム、体の下は発泡系
  • 集合住宅は密度優先:薄くても高密度なら防音に振れる
  • 敷く場所を先に測る:巻き径と収納先まで含めて確認

最初の一歩としておすすめしたいのは、いま自分がやりたい種目を3つ書き出すことです。腕立て伏せ・腹筋・ストレッチのように床で体を動かす種目が並ぶなら10mm前後の長尺タイプ、ダンベル種目やマシンが並ぶなら器具用の薄手を先に。この一手間で、買ってから「思っていたのと違う」となる確率は下がります。厚さ・幅・素材の3つだけメモして売り場に立てば、迷う時間はかなり短くなります。

なお、記事内の価格は各メーカー・正規取扱店の公式ページで確認した時点の値であり、セールや在庫状況によって変動します。購入前に最新情報は公式サイトでご確認ください。

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筋トレの教科書編集部です。テーマに関する基礎知識や選び方を、公式情報など確認できる情報をもとに編集しています。掲載後も定期的に見直し、変更があれば更新します。

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